この4月からヴィンテージの電気・電子楽器の売買が禁止になるという不条理
オイラは音楽好きだ。聴くのが主だが、DJをやったり、打ち込みで曲を作ったりもする。音楽機材も好きで、「ヴィンテージ」と言われるような、古いシンセサイザーを若干だが所有していたりもする。古いシンセサイザーやエフェクターの中には、現在のシンセサイザーやソフトウェアでは決して再現できないような味わいのある音を発するものがある。ただ音が出ればよいというものではない。単純に機能面だけでは割りきれないものなのだ。
そこへ、親交のあるミュージシャンの人のmixi日記からこんなニュースが飛び込んで来た。
電気用品安全法のページ*1
特定電気用品以外の電気用品(338品目)一覧
電気用品取締法の表示が付してある電気用品の販売の猶予期間の起算日は、平成13年4月1日であり、満了日は、次のとおりです。
5年:平成18年3月31日 7年:平成20年3月31日 10年:平成23年3月31日
248 電気楽器 5年
307 電子楽器 5年
どういうことかというと、このアホみたいなマークがついていない電気・電子楽器は4月から売っちゃあならねえ、だと。古くなったら新品買えと。
この法律に違反した場合、罰金は最高で一億円です。
……いつからそういうことになっていましたか?*2テレビでやってましたか?新聞に載ってましたか?障害者自立支援法でもそうだったんだけど、大事なことが知らされないままにどんどん決まっていってしまう。
「電気用品安全法の概要」を読んでみても、今まで普通に行われてきた楽器の取引を止めなければならない合理的な理由が全くわからん。規模はそれほど大きくないだろうが、ヴィンテージシンセも市場というものがある。それをメインに扱ってきた業者なんかは今後どうすれば?愚かというほかないこんな法律がある国って他にあるんだろうか?
本来個人個人の趣味の領域に属するところまで不浄役人が手を突っ込んできて首締め上げてテメエらの退職後の金づるにしたり、中古の電化製品の取引が出来なくなって潤うであろう家電メーカーに阿ってオイシイ目をしようってえ了見があまりにも見え見えなのがもう狂おしいまでに腹立たしい。CD輸入権問題のときにもほぼ同様のことを思ったけど。
2ちゃんねるにもこの問題に関するスレッドが立っている。
電気用品安全法で楽器中古売買死亡
電気用品安全法を真剣に考える